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洗濯乾燥手段のコスト比較


 2024/04/24

 [ライフプラン]

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洗濯乾燥手段のコスト比較
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 我が家では、2代目のドラム式洗濯乾燥機が約12年稼働しています。異音などはなく動作するものの、劣化箇所が見つかったことから、コールセンターに確認したところ修理不能とのことで、いつ壊れるかを心配しながら買い替えを検討中です。洗濯乾燥機の機種を選定しているうちに、ドラム式でよいのか、それともタテ型がよいのか、浴室乾燥も含めてどの洗濯・乾燥のやり方が低コストなのかが気になってきました。また、場合によってはコインランドリーも利用せざるを得ないことから、参考のためコインランドリーの料金とも比較しました。

 表は、ドラム式洗濯乾燥機、タテ型洗濯乾燥機の本体価格と水道代、電気代などの運転コスト、浴室(ガス)乾燥機の運転コスト、コインランドリーの料金を、一定の条件で比較したものです。洗濯乾燥機は、機能・性能がほぼ同レベルで洗濯容量12㎏、乾燥容量6㎏の同一メーカー製品を一例として掲載しました。発売から半年以上経過した、平均的な販売価格を掲載しています。また、洗濯乾燥機の寿命は10年としました。

 1日1人あたり平均1.5㎏の洗濯物が発生することから、2人分で2日に1回(0.5回/日)、6㎏の洗濯をする条件で比較しています。10年間で洗濯回数1,825回になり、これを用いて1回あたりの機器コスト(本体価格/回)を計算しています。浴室乾燥機は、東京ガスが示している、2㎏の洗濯物が100%乾燥するまでの強運転でのコスト60円/h(電気代、ガス代の内訳は不明)を使用し、6㎏の乾燥時間を3倍の3時間としました。コインランドリーの料金も、小型洗濯乾燥機(乾燥容量4~8㎏)の一般的な料金を掲載しました。なお、水道代260円/m3、電気代31円/kwh、ガス代162円/m3の単価は、資源エネルギー庁のホームページに掲載の値を使用しました。

 まず、ドラム式とタテ型の比較ですが、第一の違いは使用水量です。ドラム式は叩き洗いで汚れを落とすのに対して、タテ型は水中でのもみ洗いで汚れを落とすため、必然的にタテ型の方が使用水量が多くなり、水道代はドラム式の1.7倍以上になっています。また、洗濯時間もタテ型の方が長めで、電気代もやや多くなります。ただし、タテ型の方が頑固な汚れも落ちるといったメリットがあります。

 第二の違いは乾燥にかかる時間とコストです。ドラム式はヒートポンプ方式という省エネ方式を採用しており、このため乾燥にかかる時間が1時間ほどと短く、電気代もかなり抑えられます。一方、タテ型はヒーター乾燥方式を採用しており、乾燥にかかる時間も3倍近い3時間弱ほどかかり、電気代も2倍以上です。なお、乾燥時に冷却のために多少の水を使用する方式もありますが、ここでは運転コストから除外しています。

 グラフは、洗濯回数に応じたドラム式とタテ型のトータルコストの差を示しています。10年で1,825回洗濯する条件であれば6割で乾燥機を使えば、10年で3,000回洗濯する条件であれば2割で乾燥機を使えば、トータルコストはほぼ同程度になります。洗濯性能重視で乾燥機の使用頻度が少ないならタテ型、乾燥機を頻繁に使用するならドラム式でしょうか。

 一方、浴室乾燥機ですが、60円/hというコストは、浴室の広さが1.6m×2.4m(1624サイズ)での条件となっており、広めの浴室での条件になっています。実際には、厚手のものと薄手のもので干す場所を選び、様子を見ながら時間を追加したり、場所を入れ替えたりすることで乾燥時間を短縮でき、6㎏が2時間で乾くとしても120円で、タテ型よりもコストがかかります。

 また、浴室乾燥機は副次的な機能で、24時間換気、サウナ、暖房、涼風などの住環境・浴室環境の快適化が主たる目的で設置される場合が多いでしょう。特に24時間換気が義務化された2003年以降のマンションでは、購入時に設置されていると思います。このため、機器コストは計算に含めていませんが、買い替え時には洗濯乾燥機が買えるくらいの費用がかかります。

 コスト高の浴室乾燥機ですが、見えない場所に干せるメリットや、吊るした状態で乾かすためしわが付きにくく、乾燥が終わった後もそのままにしておける、衣類が傷みにくいなどのメリットがあります。浴室での送風乾燥との組み合わせや、屋外での乾きが悪かったら短時間乾燥するなど、部分的に使用すると運転コストも下げられます。メインで使うというより、限定して使うという感じでしょうか。

 最後に、コインランドリーの料金を掲載しましたが、長期間コインランドリーを利用すると、洗濯乾燥機や浴室乾燥機よりもコストがかかることは間違いありません。それでも、コインランドリーを利用すると、短時間で済むメリットがあります。時間に余裕がない場合も利用する理由の一つになるでしょう。頻繁にコインランドリーを利用する場合は、なるべく大型の洗濯乾燥機でまとめて洗濯・乾燥する方がコストは抑えられます。

 これを機会に、洗濯乾燥機、浴室乾燥機、コインランドリーのそれぞれの特性を踏まえ、あなたのライフスタイルに合った最適な組み合わせ、使い方を考えてみてはいかがでしょうか。

(出典:「無理のない省エネ節約」(資源エネルギー庁)(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/cleaning/index.html)の”省エネ効果の算出根拠”にある”金額換算係数”を元に計算)


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