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ドル円相場と資産運用


 2022/04/25

 [資産運用]

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ドル円相場と資産運用
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 一般的には、景気が良くなり、不動産や株価、物価が上がると、インフレを抑制するために金利が上がり、そうすると不動産や株価が下がってきます。投資家はそれらを売って、金利が高い債券を購入するなどのお金の流れになります。逆に景気が悪くなり、不動産や株価、物価が下がると、お金を借りやすくするために金利が下がり、消費や投資が増えてくると不動産や株価、物価が上がってきます。投資家は債券を売って、不動産や株式に投資を行うなどのお金の流れになります。このように景気は周期的に変動するもので、日米の景気の状態やインフレ率の違いによる金利差に加え、このところの地政学的な要因から円が売られてドルが買われ、20年ぶりの円安ドル高の水準を迎えています。

 過去30年間のドル円相場(グラフ)を見ると、1995年に1ドル79.8円の円高の後、アジア通貨危機もあって1998年に147.7円の円安に、その後は100円~130円を変動し、2008年のリーマンショック前後では100円を切り、東日本大震災後の2011年に75.3円の最高値を記録します。震災後は低金利政策により2015年に125.5円の円安まで戻って、その後は105円~115円前後で推移していました。30年間で言えば、瞬時を除いておおよそ80円~130円の範囲で周期的に変動していることになり、単純平均値は108.7円ということになります。

 このように、ドル円相場は過去30年という長期に渡って、一定の範囲内で変動していることから、株価などと比較して先が読みやすいとも言えます。例えば平均値の108円でドル買いしたとしても、130円でドル売りをすれば約20%の譲渡益が得られます。ただし、今後も過去30年間の変動範囲を超えないとは言い切れず、また人口減少や国家財政の悪化による信用度の低下により、100円を切る円高が今後訪れるかは分かりませんが、円高傾向になった時にはドル買いをして仕込み、円安を迎えた時にドル売りをする、そのように考えておくことで、比較的低いリスクで為替差益を得ることができます。将来来るかもしれない変動範囲を超えた円安に備えることもできます。

 現在ドルを何らかの形で持っている方で、短期的な為替差益を得たい方は、そろそろ売ってもよい時が近づいていると言えます。また、円安の時に外貨建て商品を購入、契約して失敗したと思っている方も、解約を検討するチャンスでもあります。ただし、保有年数が少ないと解約返戻金が元本を下回る商品もありますので、円安により売却益が出るかよく確認してください。

 いつか来るであろう円高の時に購入する外貨建て商品としては、主に為替相場による利益を目指すのであれば、元本の変動リスクが少ない保険や債券、預金が適しています。将来のインフレ、円安に備えて保有期間を長期に考えるなら保険、債券などで、やや短期で考えるのであれば外貨MMF、外貨預金などになるでしょう。ただし、外貨預金以外は、為替スプレッド(手数料)以外に購入手数料や運用手数料などが掛かる場合があります。手軽に始めるなら、購入手数料が掛からず、多少の金利が付いていつでも売り買いできる(と言ってもリアルタイムではありませんが)外貨MMFあたりがよいでしょう。また、外貨MMFを保有していると、それを解約して外貨預り金にすれば、他の外国債券や外国株式を購入することもでき、為替スプレッドがかからず、また為替相場を気にせずに取引することができます。

 なお、外貨建て金融商品の譲渡益や分配金、利子等には所得税、住民税が課せられます。詳細は「外貨建て金融商品」 を参照ください。一方、為替スプレッドは、証券会社や金融機関、保険会社によって異なりますので、良く調べた方が良いでしょう。また、保険商品などでも、保険料を一括で支払うよりも、年払などで何年かに分けて支払うタイプを選択すれば、為替相場を見ながら前払いすることもでき、時間分散によってリスクを減らすことができます。外貨MMFや外貨預金であっても、何回かに分けて為替相場を見ながら購入した方がより安全です。

 今後もさらに円安が進むから、いま利率の良い外貨建て商品を買った方が良い、などと言う近視眼的な勧誘にはくれぐれも注意してください。特に長期間売却できない商品の購入には慎重さが必要です。(2022/9/24)為替リスクを負いたくなければ、あくまでも過去の実績を見た上で、買い時と売り時を見極めて、じっくりその時を待つことも必要です。

 また、過去の為替相場の傾向が将来も続くことを保証するものではありません。為替差損が生じるリスクを認識した上で、購入はご自分で判断してください。

(出典:「為替相場(東京インターバンク相場)(月次)」(日本銀行 時系列統計データ 検索サイト)(https://www.stat-search.boj.or.jp/ssi/mtshtml/fm08_m_1.html)のデータを引用し、ライフプラン・シム作成)


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