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株式投資成績の実際


 2022/10/14

 [資産運用]

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株式投資成績の実際
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 これから投資を始めたいと思っている方、あるいは始めたばかりの方の参考になればと、恥ずかしながら、自身の投資経験について少しご紹介します。

 最初は2000年~2001年ごろだったと思いますが、そのころは投資についての知識もなく、銀行で金利の良い短期の定期預金とセットになった投資信託を勧められ、始めたのがきっかけです。残念ながらそこから日経平均株価は下がり続け、2007年ごろにほぼ戻ったところで解約しました。損をしなかっただけよかったと思うと共に、同じ額をドルコスト平均法で分割して積立てていれば利益を出せたことを知り、投資について学ぼうと思ったものでした。

 そして、2007年途中から証券口座を開設し、徐々に投資信託の積立てを始めました。間もなくリーマンショックもあり、低迷した時期が続きましたが、2009年~2010年ごろに円高が進んだところで外貨MMFを購入し、その後円安が進み、外貨MMFの譲渡益に所得税が課税される前の2015年に売却しました。そこで得た利益を投資リスクの許容額として、2015年から株式の個別銘柄への投資を始めました。ここでは、J-REITを含む株式の個別銘柄への投資の実際について、もう少し詳しくご紹介します。

 グラフは、2015年から投資した銘柄別に投資成績を示しています。数値は、実際の金額に一定の係数を掛けたものですので悪しからず。ほぼ時系列に並べていますが、保有期間はバラバラで、同時に保有していた銘柄もあります。税引後の配当金と譲渡損益を積み上げ棒グラフで、手数料を差し引いた最終損益を折れ線グラフで示しています。なお、半数程度はNISA口座で購入しており、それらは非課税です。

 1番目の銘柄は雑誌などで候補を調べ、たまたま自分の趣味に関連した銘柄があったため購入を決めましたが、ビギナーズラックで譲渡益を得ることができました。100%を超える収益率を達成できましたが、それでもピークを越えて下落が続いたところで、耐え切れずに売却してしまいました。その後しばらくして、さらに株価が大きく値上りしたのを見て、我慢と情報が足りないと思ったものでした。

 次も同様に自分の興味のある銘柄を選び、2番目は株主優待による割引きをしばらく楽しむことができましたが、業績が悪化して優待が打ち切られたため売却しました。3番目、4番目も興味のある銘柄を選んでみましたが、輸出企業だったため円高の影響により株価が値下がりしたり、企業のガバナンスの問題で株価が値下がりするなどして、株価が20%下落したところで損切りを実施しました。その後も株価の値下がりは続いたことから、損切りの一定の効果を実感しました。

 なお、1銘柄につき投資の上限額を決め、損切りラインについては始めから20%と決めていました。また、銘柄の選定にあたっては、会社業績、PERやPBR、株価の値動きなどを自分なりに調べ、それほど高値ではないと思って選定しましたが、株価は様々な要因の影響を受けることを学びました。さらに投資家は、悪い情報には必要以上に敏感に反応することも学びました。

 こうして、キャピタルゲイン狙いだけでは、想定以上にリスクが高いことを学び、次の投資先として配当率の高いJ-REITを選ぶことにしました。5番目~9番目はJ-REITの銘柄です。見てわかるように、5銘柄のうち2銘柄で株価(投資口価格)は下落しましたが、その損失を上回る配当金により、全ての銘柄で最終損益はプラスとなっています。なお、9番目の銘柄は配当金で購入したもので、複利を狙いました。J-REITも不動産投資であるため、東京オリンピックによる需要増の反動を嫌って2019年に売却しましたが、その後は世界が思いもよらない事態に直面したことは皆さんご存じのとおりです。

 J-REITに投資して1年ほど経った頃に、配当金によるリスク低減の恩恵を実感し、高配当率の株式銘柄に投資をしました。10番目のそれは比較的優良な銘柄で、配当金と譲渡益の両方で安定的な利益を達成できました。この銘柄も、不動産関係の銘柄であったため、2019年に売却しました。

 2020年以降は株式相場が大きく変動したため、選定が難しくなりましたが、一足先に経済が立ち直ったことと、これまで投資経験がなかったことから、米国株に投資することにしました。11番目の銘柄は新興IT企業で、証券会社の勧めで選びました。一旦は上昇したものの、上値が重くなった後に突然下落し始め、設定した売値で売れなかったこともあって、最終的に損切りに終わりました。長期保有でのキャピタルゲインを期待しましたが、海外ゆえの情報の少なさや、リアルタイムの取引ができない(前日の営業時間に売値を設定)難しさなどを実感しました。また、銘柄を選ぶ重要性と、最後の判断は自分自身であることを再認識しました。

 上記は、2015年~2019年、2021年の6年間の投資結果を示したものですが、6年間のトータルで税引後約12%の収益率となっており、年率2%に相当します。とは言え、株価で見れば11銘柄中約半分の5銘柄で下落しています。安値で買って高値で売るが基本ですが、タイミングを見極めることはまた難しいのも事実です。投資で得た利益などを余裕資産として、損失リスクが余裕資産の範囲に収まるように上限額を決めて投資し、少しづつ投資額を増やしていけば、万一損失した場合の心理的負担を減らすことができます。参考までに、2015年初~2021年末までの日経平均株価は、17,670円から28,790円まで約63%値上りしていることも付け加えておきます(2022/10/27 追記)。

 私自身は2020年にFPの資格を取ったとは言え、投資の達人ではなく、ごく普通の投資経験であると思います。慎重派なので、リスクをとって一攫千金を狙うタイプではありませんが、仕事の傍らにできる範囲で調べて投資した結果です。一方で、コストの安い積立て投資信託を長期に続ける方が、あまり努力を払う必要なく、分散投資すればリスクも少なく、これを上回る収益率も期待できることを最後に付け加えておきます。国内企業への株式投資よりも、成長率の高い海外の株式やREITを含んだ投資信託の方が、高い収益率が期待できるからです。

 また、銘柄ごとにいつ買っていつ売却したか、手数料は、配当金はトータルいくらだったかなど、証券会社のツールでは管理されていません。このグラフのように、何が良くて何が悪かったかなど、自身の投資の分析をし、投資結果を振り返られるように、投資情報を管理しておくことをお勧めします。このような情報が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

 いまは世界の経済状況が安定せずに、判断が非常に難しい状況です。投資にはさまざまな損失リスクがあることを理解して、あまり無理をせず、あせらず静かに待つことも重要です。投資は、納得した上で、ご自分で判断してください。

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