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リスキリングを支援する給付金


 2023/02/24

 [ライフプラン]

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リスキリングを支援する給付金
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 国会では政府が、5年間で1兆円の人材投資を行い、リスキリングによる産業構造の変革と、それに伴う賃金の改善を促すことが議論になっています。今後の具体的な施策(「リスキリングによる転職の支援」 参照)が気になりますが、現在、雇用保険で行われている、キャリアアップ、キャリアチェンジのための教育訓練の受講(以降「リスキリング」と言い換えます)を支援する「教育訓練給付制度」が強化され、受講が促進されると思われますので、この制度について整理しておきましょう。

 「教育訓練給付制度」は、一定の要件を満たす雇用保険の被保険者もしくは離職者がリスキリングをする際に、受講費用の20%~最大70%の給付金が受けられる制度です。教育訓練は、それによって取得できる資格の求人率、専門性の高さなどにより、一般教育訓練(”一般”)、特定一般教育訓練(”特定”)、専門実践教育訓練(”専門”)の3つに区分されており、それぞれ厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練講座が給付の対象となります。なお、雇用保険の要件を満たさない離職者や、フリーランス、自営業の人、パートタイムなどで収入や資産が一定以下の人が、再就職や正社員などを目指す際に、10万円の給付と無料の職業訓練が受けられる「求職者支援制度」もありますが、ここでは説明を省略します。

 ”特定”は、主に業務独占資格などの取得を目標とする講座が対象で、社労士、税理士、FP技能検定、宅建などの専門的サービスの資格、輸送・建設機械などの運転資格の講座が含まれます。”専門”は、同様に業務独占資格などの取得を目標とする講座が対象で、看護士、介護福祉士、保育士、美容師、理学療法士などの医療・社会福祉・保険衛生関係の資格の講座が含まれます。それ以外にはIoTやAI、データサイエンスなどのIT関係の資格の講座が対象になっています。”一般”には、語学力、事務能力、ITなどの検定、大学院課程などが含まれます。詳細は「教育訓練給付の講座指定の対象となる主な資格・試験など」(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/content/001214214.pdf をご覧ください。(2024/2/27 参照先修正)

 図は、「教育訓練給付制度」の全体像を示したもので、給付金が受給できる雇用保険の要件と、それぞれの区分での受講費用に対する給付割合や上限額を示しています。雇用保険の要件では、過去に給付金を受給したことがある人は、その後の雇用保険の加入期間が3年以上(空白期間が1年未満であれば、複数事業所の雇用期間の通算可能)必要ですが、初めて給付を受ける人は、”専門”が2年以上、それ以外は1年以上の加入期間があれば給付を受けられます。また、要件を満たす被保険者が離職した場合、1年以内に受講すれば給付を受けられます。年齢で見ると、65歳以上の高年齢被保険者および被保険者だった人で、要件を満たす人も対象になります。一方、失業中の45歳未満の人が、通学制の”専門”を受講する場合には、基本手当の支給期間終了後、受講中は基本手当の80%が支給される「教育訓練支援給付金」があります。これは、2022年度末までの受講開始が条件の時限措置でしたが、2025年度末まで延長されています。

 給付割合とその上限額では、”一般”が20%(上限10万円/年)、”特別”が40%(上限20万円/年)、”専門”が50%(上限40万円/年×最長3年)となっています。また、”専門”については、就業中であれば資格取得後、離職中であれば資格取得後1年以内に就職した場合に、20%(上限16万円×最長3年分)の追加給付が受けらることから、併せて最大で70%の給付が受けられます。なお、”専門”は、10年間での総給付額にも上限があり168万円ですが、法令上4年以上の教育訓練についてのみ最長4年、上限224万円まで引き上げられています。

 対象の講座は、「厚生労働大臣指定教育訓練講座 検索システム」 (https://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/) で検索でき、手続きはハローワークで行います。手続きの詳細は、ハローワーク インターネットサービス(URLは出典を参照)で確認してください。適性や興味は大事ですが、職種転換する場合は、その職種の求人は多いか、賃金水準は希望通りかなども良く調べて、希望に合った教育訓練を探してください。

(出典:「教育訓練給付制度」(厚生労働省) (https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html) 、
「教育訓練給付制度」(ハローワーク インターネットサービス) (https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_education.html)を元にライフプラン・シム作成)


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