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ライフプランシミュレーションの選び方と注意事項


 2022/10/06

 [ライフプラン]

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ライフプランシミュレーションの選び方と注意事項
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1. ライフプランシミュレーションとは

 ライフプランとは、広い意味では”どのような人生を送るか”ということですが、それを実現するための重要なファクターの一つが何と言っても”お金”です。そして、人生のような長いスパンにけるお金の流れ(”キャッシュフロー”と言う)を可視化できるものが”ライフプランシミュレーション”なのです。人生ゲームのように、人生そのものをシミュレーションするわけではありませんので、念のため。

 では、そのライフプランシミュレーションが、キャッシュフローをどのように計算しているのかを簡単に説明すると、次のようになります。まず、現在の収入、支出、貯蓄、家族構成、退職予定年齢などから、統計的なデータを利用して将来の収入や支出を推定します。その推定したキャッシュフローが発生することを前提に、あなたのライフイベントに沿った支出予定や、投資による期待収益を加え、毎年の収支(収入-支出)を貯蓄に累積していきます。このように、仕組みそのものは決して難しいものではありません。

2. ライフプランシミュレーションの特性

 このようなライフプランシミュレーションですが、その結果の精度については、概ね以下の3点に依存します。①②はシミュレータ側の仕様で決まるものですが、③は入力側の努力で決まるものです。
①年齢や家族構成の変化に合わせて、計算のどの部分にどのような統計情報を利用して推定しているか
②特徴が異なる要素を、どれだけ細かく分解して、個別に入力できるか
③分解された要素ごとに、どれだけ詳しく入力ができるか

 ここで、①の統計情報を利用するとは、全国の平均値を用いるということになります。そうすると、年齢が若いほどあなた独自の特徴を表すことは難しく、どうしても平均値に近づきます。それは、特別な場合を除いて、若いほど収入のばらつきが小さく、逆に将来のばらつきが大きいことから、あなた独自の将来を予測することが難しいからです。

 また、②について、例えば支出を考えてみると、定常的に発生する生活費は、収入と家族構成によってある程度一定になります。一方で、子どもの教育方針、リスクへの備え、住宅関係、車などの不定期でまとまった支出は、生活費とは特徴が異なる要素です。このような生活費以外の支出を要素ごとに入力できるかによって、結果の精度も異なってくることは容易に想像できると思います。ただし、個別に入力できるようになっていればいるほど入力項目が増えますので、入力する側の負担が増えるのも事実です。そこで、統計情報の分類条件に合うあなたの特性を入力してもらい、分類ごとの平均値を使って計算するなどして、①と②のバランスを取るのが一般的です。

 もっとも、要素ごとの入力が用意されていても、③のように、入力する側が1件づつ詳しく入力しないと、結果の精度も上がってこないことになります。例えば、保険料を個別に入力できるシミュレータでも、個別に入力せずに生活費に含めてしまうと、契約ごとに保険料を払い終わる年齢が違えば、将来の計算にズレが生じて来る、などです。

 グラフは、横軸に年齢/入力項目数、縦軸に結果の精度を表しています。このグラフは定性的なイメージを表したものであり、定量的な分析結果を示したものではありません。傾向として、年齢が若いほど、入力項目数が少ないほど、平均的な予測結果が得られることから、シミュレーションで得られる予測結果は、将来の実際の結果との誤差が大きい可能性があります。逆に、年齢が高くなるほど、入力項目数が多くなるほど、将来の不確定要素が減ってくることから、予測結果の精度が上がります。このような特性を踏まえて、ライフプランシミュレーションを活用することをお勧めします。

3. ライフプランシミュレーションの目的の明確化と選び方

 世の中には多数のライフプランシミュレーションが存在し、入力項目数を減らして容易さを特徴とするものから、多数の入力項目を設けて精度が高いことを特徴とするものまで様々です。あなたが、どの年齢の時に、ライフプランシミュレーションによって何を知りたいのか、それによっても選ぶべきシミュレータが異なってくると考えます。

 前述のように、若い方が詳細な支出項目を頑張って入力してシミュレーションしたとしても、そもそも将来の収入は平均値に近い結果が示されますので、それであれば比較的入力が容易なシミュレータで概算を求めたとしても、参考度合いとしては大きな差はないのではないでしょうか。それよりも、もう少し短期的なスパンで、例えば今の貯蓄で結婚資金は足りるかや、今の収入でどれくらいの広さの部屋が借りられるかなど、貯蓄や収入の範囲での検討が多いのではないでしょうか。同様に、年金収入しかない高齢の方で、支出も殆ど変動しない方も、それほど精度は必要ないかもしれません。しかし、働き盛りの方が、子どもを私立一貫校に通わせられるか、住宅ローンはいくらなら払えるか、老後の資金は足りるか、などの具体的な確認をしたい時に、簡易的な入力のみで、統計情報で計算されても、その結果を全面的に信用できるでしょうか。

 このように、あなたの年齢と、確認したい課題の支出金額の大きさ、期間の長さなどによって、適したライフプランシミュレーションも異なってくると考えます。失敗しないためにも、使いたいと考えているライフプランシミュレーションが、どのような特徴のものであるかは、事前に確認した方がよいでしょう。

4. 利用する上での注意事項

 ライフプランシミュレーションでは、前述のように、年齢ごとに計画、あるいは推定されたキャッシュフローが必ず発生することを前提としています。言い換えると、入力されない計画は計算されませんし、発生しない可能性(リスク)も計算することはできません。したがって、予期しない出費などのリスクに備えるためには、リスク金額以上の貯蓄を持つか、不足する分は保険に加入するなどの対策が必要になります。

 また、支出は年によってばらつきがあります。少し極端な例ですが、ある年だけ年間で20万円多く支出したとして、それをベースにシミュレーションすると、50年では1,000万円の差になります。特に、数年ごとに比較的金額の大きい支出が発生する、大型家電の買替えや、自動車の維持費用などは、誤差の要因になりやすいと言えます。精度を高めたければ、何年かの支出の平均値を用いるか、細かく支出を分解して支出計画を立てるか、どちらかが必要になってきます。それ以外にも、想定外のことが起きたり、うれしい誤算もあるかもしれません。継続的にフォローアップすることで、計画とのズレが生じたら軌道修正することも可能です。

5. 本サイトが提供するライフプランシミュレーションの特長

 本サイトが提供するライフプランシミュレーションは、ここで述べたライフプランシミュレーションの特性で言うと、要素ごとに入力ができる、精度を重視したライフプランシミュレーションであると言えます。ただし、入力項目を基本編、詳細編に分類していますので、基本編への入力を選択すれば、比較的少ない入力でシミュレーションすることができ、若い方々や、年金生活の方々にもお使いいただけます。もちろん、どの年代の方でも、詳細に入力すれば一定の範囲で精度を上げることができ、様々な夢の実現の検討のみならず、資産の管理や投資計画の検討などにもお使いいただけます。

 また、できるだけ簡単に入力できるように、様々な入力補助ツールを用意しています。現在の年齢や収入、性別、学歴などから、統計情報を用いて年金受給額を推定するツールや、収入、家族構成や子どもの進学予定などから、児童手当や高校就学支援金などがいくらもらえるかを計算するツールなどが、入力を手助けします。シミュレーション結果を自動分析するツールもあり、どこを改善すればよいかのヒントが得られます。詳しくは「ライフプランシミュレーションの詳しい特長」 をご参照ください。


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