臨時休業のお知らせ。11月20日(水)~11月21日(木)は、臨時休業とさせていただきます。 この間のお問い合わせ、ならびに診断・相談への対応はできませんが、ご了承のほどお願いいたします。 また、児童手当の改正に伴い、「子ども手当計算ツール」の児童手当の所得判定、給付額、給付期間の見直しを行いました。
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節電について調べているうちに、ガスはどうなんだろうと思い、電気とガスの違いなどについても調べてみました。資源エネルギー庁(2018年調べ)によると家庭での用途別エネルギー消費は、照明・家電製品等(電気)34%、冷房(電気)3%、給湯(ガス/電気)28%、暖房(ガス/電気/灯油他)25%、厨房9%(ガス/電気)で、エネルギー源別消費は、電気51%、都市ガス22%、LPガス10%、灯油他17%となっています。都市ガスとLPガスは地域などで異なるため分かれていますが、1軒の家庭で見れば合計した32%がガスとみればよいでしょう(以下、ガスは都市ガスを指すものとします)。なお、用途別エネルギー消費の25%を占める暖房ですが、灯油他を含めた選択肢が多く、それぞれに特徴があり、使用条件によっても選択肢が変わってくると考えられるため、ここでは扱わないこととします。
まず、世帯の平均光熱費を見てみると、総務省の家計調査(2019年調べ)によれば、電気が106,692円/年、ガスが49,644円/年、その他が12,852円/年となっています。また、CO2の排出量は、電気が0.445kg/kWhであるところ、ガスは2.21kg/m3(都市ガスのエネルギーを12.8kWh/m3で換算すると0.173kg/kWh)となっており、これを用いて家庭でのCO2排出量を求めると、電気が4,300kWh/年で約1,900kg/年、ガスが340m3/年で約750kg/年となります(LPガスでは値が異なってきます)。
ガスを1として電気を比較すると、家庭でのエネルギー消費量では電気依存度が高く平均1.6倍、料金では2.2倍(深夜電力を利用すると少し下がります)、CO2排出量では2.5倍(家庭内でのロス分を含む)となり、電気への依存度が高いですが、電気の方がエネルギー単価が高く、CO2排出量も多いことが分かります。その理由を調べてみると、電気では発電所でのエネルギー変換ロスが60%(最新の高効率火力発電所は45%)、送電線によるロスが2%あり、実際に家庭に届くエネルギーは38%程度に過ぎないことです。一方、ガスは燃料を直接家庭に届けるためロスがなく、燃焼によるエネルギーロスは給湯器などで20%程度で、ここに電気とガスの差があります。もちろん、太陽光発電などで自家発電すれば、CO2排出量は改善できますし、電気はガスと比較して安全度が高く、扱いやすいなどのメリットがありますので、条件によってうまく使い分けることが家計にも地球環境にも優しいと言えそうです。
このような特徴を踏まえると、用途別エネルギー消費で28%を占める給湯はガスで賄うのが効率が良いと言えそうですが、通常のガス給湯器ではエネルギー変換効率が80%のところ、エコジョーズの給湯器に切り替えると95%まで改善でき、給湯器で使用するガス使用量、CO2排出量を15%程度削減できます。エコジョーズの給湯器は、通常の給湯器より13%~23%程度(24号で3~6万円前後)価格がアップしますが、ガス使用量の6割の用途が給湯だとすると、平均的な家庭で4,500円/年程度の節約になりますので、10年前後でエコジョーズ給湯器の価格アップ分は回収でき、しかもCO2削減に貢献できます。平均を上回る使用量のご家庭の場合はさらに効果が上がり、費用回収期間も短縮できます。給湯器がそろそろ寿命を迎え、交換を考えている方は検討してみるとよいでしょう。
なお、電気式の給湯器では、深夜電力を活用したエコキュートという高効率な給湯器(エアコンや冷蔵庫と同じヒートポンプ方式)があります。貯湯タンクが必要なため、戸建てなどでは選択肢として考えられますが、一般的な条件でのエコジョーズとの優劣の比較は難しいと思われるため、ここでは扱わないこととします。それぞれのご使用条件でどちらが適しているかなどはご自分でお調べください。また、最近ではガスと電気のハイブリッド給湯器という、それぞれの長所を合わせ持った超エコな給湯器も登場しており、いろいろな選択肢を検討されるとよいでしょう(2021/9/24 一文追加)。
次に、ガスコンロですが、熱効率は45%前後と低く、熱効率が90%程度のIHクッキングヒーターと比較すると半分程度に落ちるため、ガスコンロとIHでは料金もCO2排出量も同程度と考えられます。ただし、旧式のガスコンロと比べて最新の高効率ガスコンロは10%程度熱効率が改善したりしますので、ガスコンロの買い替えの際には検討されるとよいでしょう。また、炎が鍋ややかんの外に広がり過ぎるとエネルギーのロスになりますので、強火にし過ぎないよう注意することが節約につながります。ガスコンロにするかIHクッキングヒーターにするかは、火力や使いやすさ、機器代、工事代などで選ぶとよいでしょう。
なお、できるだけ中立な立場で試算していますが、特に料金に関しては料金プランなどの前提条件によって結果が多少異なってくると思いますし、エネルギー変換効率も年々向上して係数も変わりますので、あくまでも現時点での一つの試算として参考にしてください。少しでも家計とCO2排出量削減のお役に立てれば幸いです。
(出典元:「省エネって何?」(資源エネルギー庁)(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/what/)
「温室効果ガス排出量 算定方法・排出係数一覧」(環境省)(https://ghg-santeikohyo.env.go.jp/calc)
「家計調査」(総務省統計局)(https://www.stat.go.jp/data/kakei/index.html) 他を元にライフプラン・シム作成)
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