役立つコラムに新しい記事「男女別年金受給額の分布」を投稿しました。 あくまでも事実を客観的に示したものですが、ご自分の将来の年金額やライフプランに目を向けるきっかけになれば幸いです。
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医療保険には、保険料が掛け捨てタイプのものと、死亡保障がついていて、解約時に解約返戻金が戻ってくるタイプのものがあります。昭和の頃に加入した医療保険の中には、予定利率が高く、保険料がお得で、解約返戻金の返戻率も高い、いわゆるお宝保険があります。30~40年も保険料を支払っていると、返戻率が70~80%近くにもなるケースもありますが、そこをピークにその後は返戻率が下がってくるのが一般的です。
古い医療保険の保障内容は、手術給付金や入院給付金がほとんどで、放射線治療や抗がん剤治療などを通院で受けることが増えている現在の治療方法では、給付金が出ないケースもあります。そこで、古い医療保険(主契約)に通院給付金や放射線治療給付金の特約を付加するなどの保険も現れていますが、主契約の保険料と比較して、特約の保険料は高くなりがちです。
そんな場合には、古い医療保険の解約返戻金を確認してみてください。返戻率が高ければ、解約することで思わぬ一時金が得られる可能性があります。ただし、既に給付金を受け取っている場合には、解約返戻金の額が減るケースもありますのでよく確認してください。
なお、解約返戻金は一時所得として扱われますが、一般的に医療保険の解約返戻金は支払保険料を上回ることがなく、そもそも利益は生じませんので所得税はかかりません。それどころか、支払保険料が解約返戻金を上回った分の損失は、同じ年に他の満期保険金などがある場合、その一時所得との内部通算が可能ですので、満期保険金にかかる税金を節税できる可能性があります。ただし、掛け捨て保険のような収入がないものは内部通算できませんので注意してください。(2025/01/07 追記)
そして、今よりも保障を手厚くしたいのであれば、お宝保険に特約を付ける場合と、お宝保険を解約して得た返戻金も活用して、新しい医療保険に加入する場合の、保障範囲と保険料の支払総額を比較してみるとよいでしょう。逆に、今より保険料を抑えたいのであれば、お宝保険の全部または一部を解約して、解約返戻金を給付金の前払いだと思って、もしもの場合に備えてもよいでしょう。ただし、全く医療保険に加入していないと、万一の時に資産を大きく取り崩さなければならないリスクがあることは言うまでもありません。
なお、医療保険への加入や特約の付加には一般的に告知が必要であり、病歴や健康状態によっては加入できないことや、加入できても保険料が通常より高く設定されることがありますので、注意が必要です。また、がん保険には90日程度の免責期間が設けられていることが多く、保険を解約して新しい保険に加入する場合は、保障の空白期間に注意して解約するタイミングを決めると安心です。
いずれにしても、あわてて解約したりせずに、加入している保険の保障範囲や保険金額が不足しているのか、重複していたり過大なのか、保険料の支払いを減らしたいのか、まだ余裕があるのかなど、どうしたいのかをはっきりさせた上で、新しい保険に加入できるのか、保険料はどうなるのか、空白期間はないかを保険代理店などに相談して検討してください。
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