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金融資産のアセットアロケーション


 2021/03/23

 [資産運用]

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金融資産のアセットアロケーション
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 アセットアロケーション(以降AAと書きます)とは、訳すと「資産の割り当て」という意味になります。例えば金融資産を、生活するための資産(生活資産)、将来に備えるための資産(将来資産、又は安全資産)、運用して増やす資産(運用資産)に分けた時に、それぞれどういう割合にするかを示すのがAAであり、さらに運用資産の中で、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式などに、それぞれどういう割合で投資するかもAAになります。ここでは、金融資産のAA、特に運用資産の割合をどのように考え、運用資産をどう形成していくのかについて考えてみます。ちなみに、実際に保有している金融商品の組み合わせのことをポートフォリオと言います。

 運用資産の割合はどれくらいが適正かという問いは、老後までに貯蓄がいくら必要かという問いに似ており、実際には人それぞれであって、どれくらいの期間でどれくらいの金融資産形成が必要か、どれくらいのリスク許容度があるか、などによります。こういったことは、個別にライフプランシミュレーションなどが必要となります。しかし、運用資産の割合の上限はどれくらいかという問いであれば、リスク許容度から考えることができます。例えば、ある運用資産のAAでは損失リスクが最大20%程度であったとすると、幾らぐらいの損失まで許容できるかを考え、その金額の5倍までを積立投資に回すという考え方などです。金融資産の5%まで損失を許容できるなら25%まで投資に回せると言うことになります。そうすることで、想定以上の損失リスクを減らすことができます。なお、運用資産のAAによって損失リスクも変わります。損失リスクが少ないなら、リターンも少ないですが、投資額は増やせます。

 この場合の、運用資産の形成の仕方としては、若いうちは、貯蓄に回せる金額から近い将来使う予定のある分を除いて、残りの中から積立投資に回します。だんだん収入が増えていくことが見込めれば、多少リスクは負えるでしょうから、貯蓄額の増加に応じて積立額も増やして行きます。退職までに資産を増やすには時間が必要ですから、少なくとも20年前(40~45歳)、できれば30年前(30~35歳)から少しづつ始めることをお勧めします。時間があれば、ドル・コスト平均法と複利効果(分配金の再投資)による取得価額の低減という恩恵を受けることができます。(2022/9/27 下線部加筆修正)

 中年以降に収入も増え子供も独立すると、徐々に運用資産、将来資産が積み上がって行きます。そして退職時にピークに達し、退職後は生活資産で足りない分を将来資産から取り崩して行きます。将来資産が減少したら、AAの比率を意識しながら運用資産も安全資産化して行きます(2021/4/13追加)。資産に余裕があれば、運用資産の比率を下げて安全資産化しても構いませんが、様々なリスクに備えて運用資産も一定割合で残しておくと良いでしょう。

 ライフプランシミュレーションでは、今後50年間の金融資産残高の推移を折れ線グラフで表示しますが、同時に投資残高も表示しますので、金融資産の中の投資資産の割合や、将来の金融資産残高を見ながら、いつどの程度の積立投資をするかなど、何度でもやってみることができます。最初は、運用資産全体の期待利回り(例えば税引後3%程度欲しいなど)を決め、積立金額を決めてシミュレーションして、時系列での金融資産のAAを決定します。長期的な方向性が決まったら、期待利回りを実現する運用資産のAAを検討して、具体的な金融商品のポートフォリオを検討する、そのような順序で考えることをお勧めします。運用資産全体の期待利回りは、債券と株式、国内と外国の割合を調整することで変えられます。

 アセットごとの過去の騰落率は、バランスファンドの目論見書などにも記載されていますので、参考にしてみてください。(2021/4/9追加)

 なお、ライフプランシミュレーションでは、損失リスクは表示していません。長期の積立投資であっても、タイミングによっては元本割れを起こす可能性はゼロではないことを忘れず、ご自分の責任で判断して投資してください。


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