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    臨時休業のお知らせ。11月20日(水)~11月21日(木)は、臨時休業とさせていただきます。 この間のお問い合わせ、ならびに診断・相談への対応はできませんが、ご了承のほどお願いいたします。 また、児童手当の改正に伴い、「子ども手当計算ツール」の児童手当の所得判定、給付額、給付期間の見直しを行いました。

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ライフプランシミュレーションの活用事例

ライフプランでのお金の課題を検討、解決する手段として、ライフプランシミュレーションがどのように活用できるかを、 具体的に示した事例のご紹介です。ぴったりの課題ではなくても、ライフプランシミュレーションでこんなことが分かる、 こんなふうに使うなどのヒントになれば幸いです。

子供を私立の学校に行かせることができるか

~私立学校進学の検討事例~


私立高校の授業料実質無償化の流れや、通学範囲での国公立大学への入学が難しい場合も想定して、子供を高校から大学まで私立学校に進学させたいこともあるかと思います。 ここでは、高校から大学まで私立学校に進学させた場合に、将来のキャッシュフローがどうなるか、ライフプランシミュレーションで確認する事例を紹介します。


1. ベースモデル家族の基本情報

  • 本人 会社員 40歳 年収700万円 60歳で定年退職予定
  • 妻 パート 38歳 年収100万円 子供が大学卒業まで働く予定
  • 子ども2人 10歳と8歳 (大学まで公立と仮定)
  • 貯蓄 2,000万円(マイホーム購入のために蓄積)
  • 現在の住居費 168万円(月額14万円、管理費込み、郊外の賃貸マンション)
  • 住居費、教育費を除くその他の支出 336万円(月額28万円)
  • 教育費 64万円(32万円×2人)
  • 医療保険 終身払い 1人月額5,000円に夫婦で加入
  • 全支出 580万円 収支 +55万円

上記の基本情報を入力して、ライフプランシミュレーションを実行すると、以下の結果を得る。


2. ベースモデル家族のシミュレーション結果

  • 現状の生活レベルを続けていくと、本人80歳ごろに資金不足となる
  • それまではキャッシュが不足することはないため、老後の資金を中心に改善を図る必要あり
ベースモデルシミュレーション結果
拡大可

子ども2人の教育は、国公立の学校への進学を基本としているが、私立高校の授業料実質無償化の流れや、 また大学は通学範囲での国公立大学への入学が難しい場合も想定して、 高校から大学まで私立学校に進学した場合の将来のキャッシュフローへの影響を、シミュレーションにより確認してみる。


3. 私立学校の情報

  • 私立高校 1人あたり全国平均 授業料年間40万円 その他の費用年間57万円
  • 東京都の私立高等学校等授業料軽減助成金 年間47万円(但し、私立高校の授業料を全国平均の40万円としたため、 助成金も40万円が上限となる。また、助成金の受給要件は正確に判定していない。)
  • 私立大学 学科は未定 全国平均入学金 25万円 授業料年間109万円 その他の費用年間 61万円

上記の私立学校の情報を元に、子どもの学校の選択、その他の収入に高等学校授業料軽減助成金の金額を入力して、 ライフプランシミュレーションを実行すると、以下の結果を得る。


4. 私立学校進学の検討シミュレーションの結果

  • 教育費支出が増加するため、資金不足となる年齢が80歳→78歳に悪化する
  • 私立高校は授業料助成金の効果もあり、収支はそれほど悪化していないが、私立大学は影響が大きい
私立進学のシミュレーション結果
拡大可
ベースモデルと私立進学のキャッシュフロー比較
拡大可

主に、私立大学に進学する場合の支出増加に対する対策としては、例えば現在の生活費を月額2万円節約して42万円→40万円に削減すると、 資金不足となる年齢が82歳まで改善する。 他にも、本人が雇用延長などにより60歳~64歳まで働く、妻が60歳まで働くなどにより、収入を増やす方法もある。 また、奨学金を借りる方法もある。家族のライフプランとして何を優先するかによって、選択する対策も異なってくる。

私立進学と私立進学対策のキャッシュフロー比較
拡大可

(注)私立学校へ進学と、私立学校へ進学+生活費節約のシミュレーション結果の比較


5. 注意事項

本資料は、ライフプランシミュレーションを用いて、子どもを私立学校に進学させた場合の、 将来のキャッシュフローへの影響を検討する事例を示したものです。 ここで用いられている家族情報や私立学校の情報などは架空のものであり、実在する個人に属するものではありません。 また、ここに示した金額等は一例であり、進学する学校に依存することから、結論を一義的に示すものではありません。 実際の検討においては、個々の金額等を当てはめ、助成金の受給要件をご確認の上、将来のライフプランや他の様々な条件、 リスクを加味してご検討ください。

なお、ベースモデルでは、公立高校での授業料助成金の年間12万円は入力していません。 また、どのシミュレーションにおいても、本来であれば子供が中学生までの間、1人当たり年間12万円の児童手当が支給されますが、 これも入力していません。 シミュレーションの精度を上げたい場合は、これらについても入力してシミュレーションを実行してください。


6. 作成

  • 2022年7月 1日 初版作成
  • 2023年4月14日 2版改版 最新のライフプランシミュレーションで実行した結果に差し替え

7. 参考資料